まず自分を応援してくれている多くの人たちに伝えないといけない、謝らないといけないことがあります。報道で伝わっている通り、球団へ来季以降アメリカ・メジャーリーグにチャレンジしたいとお願いしました。自分の気持ちがこうなってしまった以上その気持ちを隠してプレーすることは、自分に嘘をついてプレーすることになり、自分にはそれができませんでした。いろんな考えの方がいると思いますが、ポスティングシステムという仕組みがある限り、このことは球団にお願いしてもいいという権利なので、そのシステムを使ってお願いする権利を使いたいと希望した状況です。報道ではいろいろな意見が出たり、お願いすることすらだめという意見もありますが、ルールにのっとってお願いをしているわけで、自分は決して無理を言っているわけではないと思っています。それに、自分の希望は無理を言って実現できるものではなく、球団やファンが認めてくれて、初めて行けると思っています。

みなさんと同じように僕の人生も一度きりなので、悔いのないようにしたいと思っています。また、夢を持つことや、目標を実現しようと強く思うことなど、そういう僕の気持ちを、見てくれている子どもたちにも隠さずに伝えていく方が、今の自分にできることだし、やりたいことだと思っています。１つ言えることは、決してルールを逸脱してお願いしているわけではないということです。このルールが無ければもちろん自分は球団に言わないし、実現することもできません。僕が球団に対してお願いをする、という権利を今持っているので、そのことをお願いしている、という現状です。

このサイトを見てくれているみなさんには伝えるのが遅くなって申し訳ありません。そしてもう１つ伝えておきたいのは、先日の会見でも言いましたが、この話題について今後あるいは来シーズン中にお話することや、ここで書くことはもうないということです。僕はこの決意の中で、来年絶対優勝するんだという気持ちをより強くはっきりと持ちました。アメリカに行きたいから頑張るんじゃないんです。自分の中で壮大な目標を持つことが、来年への思いを強くした。だから絶対に優勝したい、その思いが強くなったんです。

僕はもうすでに来シーズンのために鍛えて始めています。みなさんが応援してくださることが本当にありがたいし、でも今回の件で多くのファンの方が僕に対する信頼を失ってしまったかもしれません。ですが、来シーズンのプレーで信頼を必ず取り返します。何か伝わるものを、僕のプレーで見せられるよう、来シーズンに向けて準備しています。シーズン中になかなか更新ができない時もありましたが、そういう時でも自分のプレーで、自分の伝えたいことを、ファンのみなさんに伝えて来ることができたと思っています。

僕は今回自主トレをアメリカでやることにしました。アメリカでのトレーニングは今回のメジャーの話とは別に、前から考えていたものです。施設がしっかりしている点や、違うトレーニングも含めて今しかできないことをやりたいと思いました。またシーズン中は家族にも負担をかけたので、家族のために時間を作りたいという気持ちもあって、渡米を決めました。アメリカで鍛えなおして、また春季キャンプでは全然違う自分を見てもらいたいと思います。


最後になりましたが、このたびの島野さんの訃報は、突然のことで驚きました。御通夜で遺影を前にするまで信じられませんでしたが、笑顔の島野さんが、いつものように僕たちにゲキを飛ばしてくれている気がしました。
亡くなられた島野さんに来季の優勝を報告するためにもみっちりトレーニングを積んで、徹底的に鍛えてきます。

島野さん、ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。