グラブの刺繍フレーズについて、たくさんの投稿をいただきまして
ありがとうございました。みなさんいろいろ考えて、
たくさん書いてくださって本当に感謝しています。
いいものがたくさんあって、すごく悩みました。そして最終的に
みなさんの意見をそれぞれ参考にして
今年のフレーズを決めさせてもらいました。それがこれです。


気力一瞬


去年のシーズン中に「体力的に限界かな」と思ったことがたびたびありました。
体が本当にきつくなった時、それでも投げるためには
気持ちしかありませんでした。
いくら体力がない時でも気持ちでカバーしていくことが大事だと感じたんです。
投げる球全部に気持ちを込めて投げれば、
結果が出るはずだと思い今年はこれを選びました。
全力で投げた球には後悔することもないと思います。
一瞬一瞬気を抜かずに全力でぶつかる決意がこれです。




そして、サブタイトルとしてこの言葉を選びました。

One for all All for one

「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」という意味です。
このサブタイトルは僕からみなさんへのメッセージ、
同時にみなさんからのメッセージでもあると思っています。

そしてここにはこういう気持ちも込めました。
悲しいことですが、今いじめの問題がたくさん伝えられています。
自分たち野球選手にどんなことができるかを考えたとき、僕が思ったのは
誰かがミスをした時カバーできる、という助け合える気持ちを伝えることでした。

ミスしたら助けてくれる人がいる、
誰かがミスをしたらみんなが助ける気持ちを持つ。
そういう気持ちは、野球に限らず大事なことだと思います。
自分のまわりのいじめに気づいたら、みんなの力で救おう。いじめをなくそう。
そういう気持ちを伝えようと、これを入れることにしました。
これは気力一瞬とも通じるところがあって、
いじめに気がついた、でも言ってあげたいけど言えない、
そういう瞬間には勇気をふりしぼることが大事だと思います。
強い意志をもっていじめ問題と向き合ってほしい、
そういう気持ちもこの言葉に込めました。

グラブのフレーズは１０月からずっと考えていて、
最終的に１月の前半に決めました。
僕の気持ちをきちんと伝えられるもの、と一生懸命考えていたら
決定までに時間がかかってしまいました。
重要な意味をこめて考えたつもりです。

この言葉を通じて、みなさんと気持ちをひとつにして、
みなさんの気持ちを感じながら今シーズンも頑張りたいと思います。
沖縄での合同自主トレに合流して、いよいよキャンプが始まります。
ファンのみなさんと会えるのも楽しみにしています。



ちなみに、年末のクリスマスパーティーで話をしていた
僕の名前「球児」の、前の名前候補は「たかし」でした（漢字は不明）。
パーティーで言ってみたものの改めて書くのも恥ずかしくて…
当たった人はいたでしょうか。